
[Verse 1]
午前八時 まだ冷たい空気
窓口越し 並ぶ名前の列
スタンプ押す 同じリズムの中で
ひとりだけ 季節を数えてる
制服の袖に こぼれたインク
直せないまま 見ないふりして
「次の方」って 声を重ねながら
胸の鐘だけ 速く鳴ってく
[Pre-Chorus]
冷たく見える この横顔
仮面じゃないと 言い聞かせた
なのに君が差し出した書類に
ふわり 一片の
[Chorus]
桜舞う窓口(フロント)で 揺れる心は
規則の隙間 すり抜けてく風
「お待たせしました」その一言
震える指先 気づかれないように
冷徹な仮面の下
燃えている 春があるから
[Verse 2]
ホチキスの音 秒針みたいに
終わりも始まりも 告げないくせに
君の番号 近づくたびなぜか
ページの端 折れてにじんだ
机の中 しまい込んだメモ
「いつか見せたい景色がある」って
書きかけの文字 消せないままで
今日という日も そっと閉じた
[Pre-Chorus]
淡々とした 日付のスタンプ
押すたび今日が 遠くなる
それでも君の 小さなため息
胸の奥 春を呼ぶから
[Chorus]
桜舞う窓口(フロント)で 触れた瞳は
マニュアル以上 確かな鼓動
「身分証をどうぞ」声の裏で
言えない言葉が 枝に咲いてく
冷徹な仮面のまま
見上げてる 散りそうな空
[Bridge]
[オーボエが切なく旋律を奏でる]
並んだ書類の すき間をなぞる
誰にも読めない 小さな願い
届ける場所は きっとここから
窓の外へと 続いてる (ああ)
[Chorus]
桜舞う窓口(フロント)で 今 深呼吸
ためらいごと 一枚ずつ脱いで
「また来てくださいね」その言葉に
明日の自分を 少し重ねた
冷徹な仮面を裂く
内側の 熱いひかりで
[Outro]
閉店後のフロアに舞う
誰のものでもない花びら
ひとひらすくって そっと笑う
終業印の音に 春が響いた
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